財務分析のQ&Aその1、財務諸表の特徴

常に明るい未来を考える、あすなろ会計士田中秀一郎。税務調査・金融機関・キャッシュフローに詳しいです。

学生のときは、簿記なんていやだったけど、やっていてよかった!そんな経営者の方、多くいらっしゃいます。ライブドアで成功、そして事件を起してしまった、堀江貴文氏、彼も経営の天才といえると思いますが、彼もまた簿記会計はやっておくべきだったと言っていますし、あのサッカーの中田選手も簿記を勉強していたと聞きます(本当かどうかは不明)。

簿記会計といっても、作業として、仕訳ができる、ということではなく、財務諸表が読めるようになりたい!そんな方は、沢山います。経理財務に関わる人だけでなく、すべての人に役立つわけですから。いわゆる財務分析ができるようになりたいってことですね。

まず、財務分析ができるようになるためには、各財務諸表の特徴をつかむことが重要です。

貸借対照表、これは一時点の財政状態と示します。財産目録的な意味もあります。この内容は、経営者はある程度自由にコントロールすることができます。どれだけ、借入金を多くする、棚卸を減らす、資本を集める、工場をつくる、などなど、ある程度自発的にできるわけです。そして、資産の評価という点で調整しようとすることがあります。

損益計算書、これは一定期間の経営成績を示します。経営成績を表すので、やはり最も重視され、注目されます。しかし、売上に代表されるように、経営者は自由にコントロールできません。したがって、経営者はできるだけよく見せようとして、売上、売上総利益、営業利益、経常利益、特別損益といった段階利益を調整しようとします。

キャッシュフロー計算書、これは一定期間のキャッシュフローを示します。お金の動き、お金の使いみちを表します。お金の使いみちは、経営者のある程度自由になります。しかし、お金の流れですので、これは全く調整することはできません。いわゆる意図的な不正をしても、うそはつけず、すぐにばれてしまいます。ある意味、もっとも正直な財務諸表です。したがって、損益計算書や貸借対照表とあわせてみることにより、より真実の姿にせまることが可能です。